デイサービスの看護師|役割・仕事内容は?向いているのはどんな人?
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「デイサービスで働いてみたいけどよく知らない…」そういう方も多いのではないでしょうか。デイサービスで働く看護師の役割や仕事内容、どんな人が向いているかなど、検討する前に知っておきたいことは多いはず。今回はデイサービスの看護師にフォーカスしてお話していきます。
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目次
2.デイサービスで働く看護師の役割・仕事内容
3.デイサービスで働くメリット・デメリット
4.デイサービスに向いている看護師4選
5.デイサービスへの転職前に見ておきたいポイント
6.利用者の毎日の健康維持に取り組みたい!そう思った方はまず求人をチェック
1.そもそもデイサービスって?
デイサービスは、利用者の方が自宅で生活をしながら、日帰りで施設に通い、食事や入浴の介助、体操などの機能訓練、レクリエーションといったサービスを受けることができます。全国で24,087(※)の事業所があり、高齢者の方が気軽にサービスを受けることができる施設です。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設を運営している社会福祉法人や医療法人が運営していることが多いですが、デイサービス単独で運営しているような小さな企業・法人も少なくありません。
出典:厚生労働省「令和2年介護サービス施設・事業所調査の概況」
デイサービスの種類
デイサービスは全国様々なところにあると先にお話しましたが、事業所によって特徴は様々です。以下はそれぞれの特徴に特化したデイサービスの一例です。
・機能訓練特化型デイサービス(1日型・半日型)
・趣味特化型デイサービス
・認知症対応型デイサービス
機能訓練に特化したデイサービスでは、マシントレーニングを取り入れ、ジムさながらの雰囲気の事業所があります。1日型と半日型の施設があり、利用者の方のニーズに合わせて機能訓練を実施しています。
趣味に特化したデイサービスでは、編み物やカラオケ、囲碁・将棋といった利用者の趣味をレクリエーションとして実施しています。観光地に外出し、利用者に旅行のような雰囲気を体験してもらう事業所もあるようです。
認知症専門のデイサービスでは、認知症についての研修が充実しており、認知症に特化したケアを実践しています。高齢者ケアと合わせて認知症ケアについても学ぶことができそうです。
デイサービスとデイケアの違い
同じ通いでの介護施設として、「デイケア」という言葉を耳にしたことがある方もいると思います。両者は目的が主に異なっており、「デイサービス」は入浴や食事などの生活介護を目的とした介護サービスであり、自立した日常生活を送ることができるよう支援しています。
「デイケア」は機能回復や維持を目的としたリハビリテーションを受けることができるサービスで、事業所には必ず医師が常駐しています。
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2.デイサービスで働く看護師の役割・仕事内容
ここまではデイサービスについての基本的な事項についてお話してきました。次はデイサービスにおいて看護師はどのような役割を担い、またどのような仕事をしているのかについて一緒に見ていきましょう。
デイサービスでの役割
第一に利用者の健康状態を把握し、利用者にあった健康サポートを徹底することが重要な役割になります。入浴や運動を行ってよいかといったことはもちろん、利用者の方は高齢者のため、小さな変化を見逃すことなく観察することが求められます。
また、医師が常駐していない施設のため、場合によっては緊急時の対応を率先して行う必要があります。医療機関で働く看護師よりも自発的・かつ積極的な行動・判断が必要と言えるでしょう。
デイサービスでの仕事内容
主な業務としては利用者の健康管理です。具体例を挙げれば、バイタルチェックや服用する薬の管理、口腔ケア、利用者の看護記録などです。また、医療行為が必要な場合もあり、その際は、インシュリン注射や胃ろう管理、褥瘡や創部の処置を実施します。
ただし、病院やクリニックのように頻繁に医療行為を行う必要はほとんどなく、点滴・採血やケガの処置といった治療行為を行うことはありません。
実際の現場では、介護スタッフのサポートに回ることが多く、食事・入浴の介助、機能訓練の補助などの介護業務やレクリエーションのお手伝いと言った業務をする時間がほとんどのようです。事業所によっては、利用者の送迎業務を行う看護師もいます。
一日のスケジュール例
ここであるデイサービスでの一日の看護師のスケジュールを紹介します。
09:00出勤
09:30バイタルチェック
10:30入浴後の処置(塗り薬の塗布や褥瘡の処置)
12:00昼食時の対応(食事介助や服薬対応)
13:00休憩
14:00レクリエーションや機能訓練、業務記録作成
15:00おやつ(利用者との交流)
16:00利用者のお見送り
17:00片付けや翌日の準備
18:00業務終了・退勤
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3.デイサービスで働くメリット・デメリット
デイサービスで働くことに何かメリットはあるのか、反対にデメリットは何だろうと気になっている方もいると思います。ここではメリットとデメリットに分けてそれぞれの長短について知っていきましょう。
メリット
第一に、規則的な勤務形態という点がポイントです。日勤のみで勤務時間も固定になっているので、毎日同じシフトで勤務が可能です。夜勤や不規則なシフトでの勤務が苦手という方には合った働き方ですね。
また、基本的にゆったりとした職場であることが多いです。病院のように急患が入って忙しくなったり、緊迫感で張りつめているわけではないので、のびのび働くことができそうです。
もう一点挙げるならば、精神面の負担が少ないです。入所の介護施設である看取りもデイサービスではなく、緊急の対応が必要な場面についてもほとんどないので、そういった対応を避けたいのであれば、大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット
一つ目に、給与が低くなりがちです。早番・遅番・夜勤がなく手当がつかないので、そういった手当がつく職場と比べると、どうしても見劣りしてしまいますね。
二つ目として、看護スキルの向上が見込みにくい点が挙げられます。高齢者のケアを学ぶ環境としては優れていますが、上でも話したように医療行為を行うことがほとんどないため、看護師としての基本的なスキルを身につけるには少し不向きな職場かもしれません。
もう一つ挙げられる点としては、小さな企業や法人が運営しているデイサービスでは、雇用の安定感が欠ける可能性があることです。特に社会情勢が不安定な時には、事業規模を縮小したり、閉鎖する場合もあるので、そういった事業所で勤める際は注意が必要です。
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4.デイサービスに向いている看護師4選
高齢者の方と毎日接する施設のため、コミュニケーションを欠かすことはできません。利用者が気持ちよく来て帰ってもらえるように、笑顔を欠かさず会話をできることが重要です。
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詳細を見る身体介助や入浴介助など介護業務に携わることが多いので、体力に自信があると安心ですね。また、レクリエーションや機能訓練のサポートに入ることもあるので、身体を動かす機会は多いです。利用者と一緒に楽しめる方であれば、なお向いているのではないでしょうか。
日勤のみの固定シフトになるので、規則的な生活を送りながら働いていきたいという方にはピッタリです。家事やプライベートとの両立もしやすいので、ワークライフバランスを大切にできます。
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5.デイサービスへの転職前に見ておきたいポイント
ここまでデイサービスについて理解を深めてきました。転職を検討していきたいという方もいると思うので、デイサービスに転職するにあたって、見ておきたいポイントを紹介します。
何を特徴としたデイサービスなのか
先にお話した通りデイサービスは2万以上の事業所があり、それぞれ異なった特徴を持ってています。例えば機能訓練に特化した事業所であれば身体を動かす機会が多くなるので、運動が好きな人にはやりがいを感じられる職場と言えます。自分がどういった特徴の事業所で利用者と関わっていきたいかは検討しておくべきでしょう。
待遇・福利厚生はどうなっているのか
デイサービスは、小規模の事業所も多いので、待遇・福利厚生が一般的な病院や介護施設と同じとは限りません。中には賞与が出ないことや曜日固定休みでない場合があります。転職後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、条件面の確認は求人を探す段階はもちろん、面接時にも確認しておきましょう。
転職サイトの活用
デイサービスの看護師の求人数は、特養や老健などの他の介護施設と比べ少ないので、「新鮮」な情報を仕入れることが重要です。転職エージェントでもデイサービスの求人を扱ってはいますが、日々の求人状況の変化を全て把握することは難しいです。そのためリアルタイムで求人を更新していることが多い転職サイトの活用をオススメします。
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6.利用者の毎日の健康維持に取り組みたい!そう思った方はまず求人をチェック
デイサービスの看護師は看護師としての業務が少ない反面、介護補助やレクリエーションへの参加など、利用者の健康維持に間接的に関わっていくことが多い仕事です。ただ、緊急時には看護師として率先した行動が必要になり、緊張感とやりがいをもって勤めることができる職場ではないでしょうか。
今後高齢者が増え、ますます人材不足が懸念される介護業界にあって、看護師へのニーズは非常に高いものとなっています。デイサービスへの転職を考えている方は、まず求人のチェックから始めてみてください!
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よくある質問
また、医師が常駐していない施設のため、場合によっては緊急時の対応を率先して行う必要があります。医療機関で働く看護師よりも自発的・かつ積極的な行動・判断が必要と言えるでしょう。
ただし、病院やクリニックのように頻繁に医療行為を行う必要はほとんどなく、点滴・採血やケガの処置といった治療行為を行うことはありません。
実際の現場では、介護スタッフのサポートに回ることが多く、食事・入浴の介助、機能訓練の補助などの介護業務やレクリエーションのお手伝いと言った業務をする時間がほとんどのようです。事業所によっては、利用者の送迎業務を行う看護師もいます。
小口 紗穂|看護師
セカンドラボ株式会社
東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。