看護師日勤という働き方 | 夜勤との比較や看護師の声、オススメの職場を紹介
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『夜勤があるとプライベートの時間がとりづらい…。』『でも夜勤をしないと収入が厳しい…。』そう考えたことがある方も多いのではないでしょうか?家庭の事情であったり、仕事・職場に求めるものは人それぞれです。ここでは、夜勤と比較した日勤のメリット・デメリット、実際に働く看護師の「声」、日勤で働くことができる職場などを紹介していきます。
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目次
2.日勤勤務のメリット・デメリット
3.実際に日勤で働く看護師はどう感じている?
4.日勤勤務できる職場はどんなところがある?
5.働き方はその人次第!多様な働き方からベストを選択しよう
1.日勤の看護師ってどんなふうに過ごしてる?日勤で働く看護師の1日を紹介
まずは日勤で働いている看護師の1日のスケジュールを見てみましょう。ここでは、病院の外来業務で働いている子育て中の看護師を例に挙げます。
06:00 起床、自分の身支度
06:30 朝食の支度、子どものお弁当作り
07:30 子どもを連れて出勤
08:00 子どもを保育園に預ける
08:30 出勤・申し送り、外来準備
09:00 午前診察(点滴、注射などの処置)
13:00 お昼休み
14:00 午後診察(点滴、注射などの処置)
16:30 片付けなどの環境整備
17:30 業務終了
18:00 保育園に子どもをお迎え
18:30 帰宅、夕食の準備
19:30 子どもと遊んだり家事の時間
23:00 就寝
次の段でも述べますが、シフト自体に大きな変化がないので、始業前や定時後の時間をプライベートに充てることが可能で、規則的な生活を送りながら勤務していくことができます。
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2.日勤勤務のメリット・デメリット
では、「日勤勤務」にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。皆さんが「何を優先して働いていきたいか」を考えながら一緒に見ていきましょう。
メリット
まず、生活リズムが整えやすいということです。夜勤が入るとどうしても不規則な働き方になってしまうので、身体の不調を感じやすくなってしまいますよね。日勤だけで働くことによって規則的な生活リズムを手に入れ、身体への負担を少なくできます。
生活リズムが整えやすいということは、プライベートの確保がしやすいということにも繋がります。家族や友人と過ごす時間も大切にしていきたいと考えている方には、合っている働き方ではないでしょうか。
デメリット
給料面は夜勤ありの勤務と比べて低くなってしまいがちです。日勤と夜勤ありそれぞれの平均年収を比較すると、日勤は約420万円、夜勤ありは約480万円と、年間およそ60万円の差が出ています。夜勤手当が出ない分、低い収入になってしまうことは仕方ないことなのかもしれません。
また、人によってはやりがいを感じにくいようです。夜勤があるような大手の病院と比べて、日勤の職場はゆったりとした雰囲気の場所が多く、「最先端の専門的知識を学びたい」「緊迫感のある職場でバリバリ働きたい」という方には、やりがいを感じにくく、デメリットに感じてしまうかもしれませんね。
項目 |
日勤勤務 |
夜勤あり勤務 |
生活リズム |
○整えやすい |
×不規則になりがち |
プライベートとの両立 |
○両立しやすい |
△両立は難しいが努力次第で可能 |
給料 |
×夜勤手当がなく少なめ |
○夜勤手当がつく分多め |
やりがい |
△人によっては感じにくい |
○バリバリ働きたい人は感じやすい |
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3.実際に日勤で働く看護師はどう感じている?
「日勤勤務」のメリット・デメリットを紹介してきましたが、これだけではどんな働き方が良いのか分からないという方もいると思います。では、実際に日勤で働いている看護師は今の働き方についてどう感じているのでしょうか。看護師の「声」を少し紹介します。
崩れがちな生活リズムを改善
日勤、夜勤と日々異なるシフトに入ることで、身体的な負担も大きく、体調を崩してしまうこともありました。生活リズムを改善したいと思い、思い切って日勤だけの働き方にしてみると、規則的な生活ができるようになり、身体的な負担もそこまで感じなくなりました。
(24歳・病院病棟からクリニックへ転職)
子育てとの両立に成功
夜勤がある働き方はどうしても不規則なシフトになるので、子育てをしながら働いていくのは難しいと感じていました。家族に協力してもらうのも限界があり、子どもを最優先に働こうと思い、日勤のみという形にしました。子どもや家族との時間が増えたので、働き方を変えて良かったと思います。
(35歳・病院病棟からクリニックへ転職)
給料の低さ
日勤に変えてから、大きく変わったのが給料です。夜勤手当がつかなくなった分減ってしまい、生活をしていくには厳しいと感じることが多いです。あまり考えずに日勤にしてしまったことを少し後悔しています。
働き方を考えることはもちろん重要ですが、生活にどのぐらいお金がかかるか考えてからでないと、余計にストレスを感じてしまったり、生活面で大きな負担になってしまいます。
(32歳・介護老人保健施設からデイサービスへ転職)
スキルアップ・キャリアアップの難しさ
実際の医療現場で先端医療に触れることや専門的な知識を学ぶ機会は減ってしまいました。空いた時間に資格の勉強をしてスキルを磨くようにしていますが、実際の現場でもっといろんな技術を勉強しておけばよかったと感じます。看護技術をしっかり身につけていきたいという方には難しい働き方だと思います。
(27歳・病院病棟から病院外来へ異動)
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4.日勤勤務できる職場はどんなところがある?
ここまで、日勤で働く際の1日のスケジュールやメリット・デメリットを見てきましたが、実際に日勤で働くならどのような職場があるのでしょうか。いくつか例を挙げて紹介していきます。
病院の外来業務
外来業務のみの場合は、夜勤が発生することはありません。また、休日に関しても土日休みなど固定になっていることが多いので、プライベートの確保を優先したい方にはオススメです。しかし、診察の介助以外にも事務作業が多くなってしまうこともあるようです。
診療所(クリニック・医院)
診療所やクリニックについても、基本的に夜勤がない職場です。事業所の数が非常に多いので、就業する際には幅広い選択肢から自分の条件を優先して選ぶことができる点も魅力的です。ただ、有床クリニックといった病床のあるクリニックは、夜勤がある場合があるので注意しましょう。
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入所施設の場合は夜勤やオンコール対応があることがほとんどですが、通所施設は日勤だけです。施設利用者の健康管理や介護士の補助が主な業務ですが、介護度が比較的低い方が多いので、業務負担が少ないこともポイントです。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設に併設しているもの以外にもデイサービス単独で運営している事業所も多くあります。
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保育園も日勤帯だけで働くことができる職場です。子どもたちの健康管理や保護者への衛生指導が主な業務で、医療行為の機会がそれほど多くない職場です。ただし、基本的に看護師は園に1人しか配置されないため、自分一人の判断で対応していく必要があります。
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医療機関や福祉施設での勤務を考えがちですが、企業内での勤務という方法でも日勤帯で働くことができます。企業内診療所で従業員の健康管理や保健指導、各種検査補助を行ったり、電話相談による健康サポートの仕事、研究機関で働くことも選択肢として挙げられるでしょう。
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以上は日勤で働くことができる職場を紹介していきましたが、今までお話した場所だけが日勤で働ける職場ではありません。
例えば病院病棟で夜勤をしながら働いていた場合、日勤だけで働ける部署へ異動させてもらったり、パート勤務に変更して日勤だけで働くという方法をとることも一つの手です。
転職をして別の職場を選んでしまった場合、一から業務を覚え直す必要があったり、周囲の人と合わずに働きにくくなってしまうというケースが考えられます。職場を変えずに勤務形態のみを変更することができれば、業務の覚え直しの必要はなく、周囲の同僚たちの理解を得ながら働くことができるというメリットもあります。
現在夜勤をしている方で日勤のみで勤務していきたいと考えている方は、まずは日勤に変更できないか、現在の職場に相談してみることから始めても良いかもしれません。
実際にはどんな選択肢があるの?
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5.働き方はその人次第!多様な働き方からベストを選択しよう
日勤で働いていくことは、生活リズムが整えやすいことやプライベートの充実を図ることができるなどメリットも多いですが、夜勤がある働き方に比べて給料が低くなってしまったり、やりがいを感じにくいといったデメリットがあることも分かっていただけたかと思います。
今、どんな働き方をすべきか悩んでいる方も多いと思います。ただし、これについては人それぞれであり、決して正解があるというわけではありません。
日勤だけ・夜勤ありの働き方、正社員・パートなど、多様な働き方が選択肢としてある中で、みなさんは何を重視して働いていきたいか、どういった働き方が自分のライフスタイルに適しているのかを考えてみてください。
考えたうえで次の一歩を踏み出していくことが、みなさんの今後の看護師人生をより良いものにしてくれるでしょう。
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よくある質問
生活リズムが整えやすいということです。夜勤が入るとどうしても不規則な働き方になってしまうので、身体の不調を感じやすくなってしまいますよね。日勤だけで働くことによって規則的な生活リズムを手に入れ、身体への負担を少なくできます。
生活リズムが整えやすいということは、プライベートの確保がしやすいということにも繋がります。家族や友人と過ごす時間も大切にしていきたいと考えている方には、合っている働き方ではないでしょうか。
【デメリット】
給料面は夜勤ありの勤務と比べて低くなってしまいがちです。日勤と夜勤ありそれぞれの平均年収を比較すると、日勤は約420万円、夜勤ありは約480万円と、年間およそ60万円の差が出ています。夜勤手当が出ない分、低い収入になってしまうことは仕方ないことなのかもしれません。
また、人によってはやりがいを感じにくいようです。夜勤があるような大手の病院と比べて、日勤の職場はゆったりとした雰囲気の場所が多く、「最先端の専門的知識を学びたい」「緊迫感のある職場でバリバリ働きたい」という方には、やりがいを感じにくく、デメリットに感じてしまうかもしれませんね。
外来業務のみの場合は、夜勤が発生することはありません。また、休日に関しても土日休みなど固定になっていることが多いので、プライベートの確保を優先したい方にはオススメです。しかし、診察の介助以外にも事務作業が多くなってしまうこともあるようです。
②診療所(クリニック・医院)
診療所やクリニックについても、基本的に夜勤がない職場です。事業所の数が非常に多いので、就業する際には幅広い選択肢から自分の条件を優先して選ぶことができる点も魅力的です。ただ、有床クリニックといった病床のあるクリニックは、夜勤がある場合があるので注意しましょう。
③通所介護(デイサービス・デイケア)
入所施設の場合は夜勤やオンコール対応があることがほとんどですが、通所施設は日勤だけです。施設利用者の健康管理や介護士の補助が主な業務ですが、介護度が比較的低い方が多いので、業務負担が少ないこともポイントです。特別養護老人ホームや介護老人保健施設に併設しているもの以外にもデイサービス単独で運営している事業所も多くあります。
④保育園
保育園も日勤帯だけで働くことができる職場です。子どもたちの健康管理や保護者への衛生指導が主な業務で、医療行為の機会がそれほど多くない職場です。ただし、基本的に看護師は園に1人しか配置されないため、自分一人の判断で対応していく必要があります。
⑤企業
医療機関や福祉施設での勤務を考えがちですが、企業内での勤務という方法でも日勤帯で働くことができます。企業内診療所で従業員の健康管理や保健指導、各種検査補助を行ったり、電話相談による健康サポートの仕事、研究機関で働くことも選択肢として挙げられるでしょう。
小口 紗穂|看護師
セカンドラボ株式会社
東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。