【例文・見本あり】介護士の職務経歴書|書き方のポイントを解説
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介護業界の転職活動では、必ず職務経歴書の提出を求められるわけでもなく、決まったフォーマットがあるわけでもありません。そのため、なかにはいざ提出を求められた時に、「なにを書いたらよいか、どのように書いたらよいかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
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目次
2.職務経歴書の書き方と注意点
2-1.職務経歴書の構成
2-2.職務経歴書の基本フォーマット
3.担当者の見ているポイント
4.職務経歴書にまつわるよくあるQ&A
5.まとめ
1.そもそも職務経歴書とは
「履歴書と職務経歴書はなにが違うの?」と思う方もいるのではないでしょうか。職務経歴書とは、採用担当者にあなたのいままでの経験やスキルをどのように応募先で活かせるかを伝えるための書類です。
職務経歴書は、履歴書を補う役割があると考えていただくとよいでしょう。履歴書にも職歴は記載しますが、スペースに限りがあります。履歴書より具体的にいままでの経験やスキルを記載することで、採用担当者にどのように活躍ができるかをアピールすることができます。
職務経歴書の提出は必須ではない場合も多くありますが、提出することで他の応募者との差をつけることができるでしょう。
キャリアを振り返ってみる
履歴書の作成の際と同様に、まずはあなたの経験やアピールできるポイントを洗い出してみましょう。介護経験があると言ってもその施設形態・利用者数・スタッフ数などは様々です。どのくらいの規模の施設でどのような業務を担当してどのような結果・実績を得たのかを具体的に挙げておくと書きやすいでしょう。
経験やスキルが応募先でどう活かせるか考えてみる
採用担当者が「ぜひ一緒に働きたい」「会ってみたい」と思わなければ選考は前に進みません。応募先のホームページや募集要項を一度確認して、あなたがどのような活躍ができるかを伝えていきましょう。
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2. 職務経歴書の書き方と注意点
職務経歴書の書き方に明確なルールはありませんが、読みやすく作成することを心がけましょう。特に指定がない場合、基本的には手書きでもパソコンで作成しても問題はありませんが、パソコンで作成するほうが、見やすいレイアウトでまとめることができますのでオススメです。A4サイズで多くても2枚にまとめるようにしましょう。
2-1.職務経歴書の構成
下記のような構成が職務経歴書では一般的です。採用担当者が読むことを意識して、長すぎず短すぎない情報量でまとめると好印象です。
あなたの職務経歴の概要を記載します。いままで施設形態・就業期間・仕事内容などを時系列で簡潔にまとめます。具体的な内容は次の「職務経歴」欄で書くので、ここでは長くても5行程度に収めるようにしましょう。
専門学校を卒業後、2010年に「株式会社●●」に入社し、介護付き有料老人ホームの介護職員として6年間勤務いたしました。食事、入浴、排泄の介助などの介護士としての基本的なスキルを身に付けました。2016年に現在勤務している「社会福祉法人●●」へ転職し、2年目からはユニットリーダーとして、スタッフの教育やマネジメントにも携わりました。
経験職種・勤務期間・雇用形態・勤務先・業務内容は必ず記載するようにしましょう。業務内容は、具体的に行ったことやその成果を記載します。また勤務先の情報は、施設形態・配属先・施設規模(入所者数)など具体的な数字と合わせて書くことでよりイメージがつきやすい内容になります。
介護系の資格はもちろんのこと、運転免許などを資格取得の順で書いていきます。その際、資格の名称は省略せずに正式名称で書くことに注意しましょう。
いままでの経験や実績からあなたの強みをアピールする箇所になります。入社した場合にどのような活躍ができるかを伝えると効果的です。また、キャリアアップなどの今後の目標を書くことで熱意のある自己PRにまとめることができるでしょう。
前職の「社会福祉法人●●」では、ユニットリーダーとして新人職員の育成やマネジメントなど基礎的な介護業務以外の経験やスキルを得ることができました。そのなかで、業務を効率化するには、職員間のコミュニケーションと連携が大切であると学びました。
今後もこの経験を活かして、ご利用者一人ひとりに合わせたケアとマネジメントとしてより良い職場の雰囲気づくりに尽力していきたいと思います。また、キャリアアップにも積極的に取り組んでおり、介護支援専門員の資格取得を目指していきたいと考えております。
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詳細を見る2-2.職務経歴書の基本フォーマット
職務経歴書でよく使われる形式として「編年式」と「キャリア式」があります。それぞれの形式の特徴がありますので、あなたの経歴に即した、よりアピールができる形式で記載するとよいでしょう。
・編年式
時系列にいままでの職務経歴を記載する最も一般的な形式になります。転職回数が少ない方や介護経験が少ない方は、こちらの形式がオススメです。また、時間に沿って確認できるので採用担当者にとっても読みやすい形式であるというメリットもあります。
・キャリア式
過去に携わった業務内容ごとにまとめて記載する形式です。転職回数が多い方や豊富な経験をアピールしたい方にとっては、こちらのキャリア式でアピールしたいカテゴリー順に優先度をつけて伝えることができます。
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3. 採用担当者が見ているポイント
「どのような経験・スキルを持っているか」という点に注目してみていることがほとんどです。採用担当者は、いままであなたが働いてきた施設の形態・規模、そこでの具体的な勤務内容を確認しています。
「経験」と一口に言っても、施設形態によって業務内容や入所者の数など異なってきます。具体的な業務内容を考慮したうえで、即戦力として活躍できるのか、それとも一人前になるには少し時間が必要かなどを見極める大事な判断材料としているようです。
介護業界への転職が初めての方は、いままでの経歴からはなかなか上手くアピールすることが難しいと考えるかもしれません。しかし介護業界では、『コミュニケーション能力』・『仕事に対する姿勢・考え方』を見ているケースも多くあります。あなたの気付かない意外な経験がアピールポイントとなるかもしれませんので、全く異なる業種での経験であってもしっかりとPRしていきましょう。
職務経歴書は、採用側にとっても、経験やスキルによる採用のミスマッチを防ぐためのツールとして重宝されていると言えるでしょう。
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4. 職務経歴書にまつわるよくあるQ&A
Q.転職回数が多い時はどうする?
A.仮に転職回数が多い場合も職務経歴書にはすべての職歴を記載することが基本的なルールです。介護士は他の業界と比べると転職回数が多くなる傾向にある業界です。「転職回数が多い」ということを「豊富な経験」を持っているとポジティブな要素ととして捉えて、自分の経験をしっかりアピールしていきましょう。もし職歴が長くなってしまい職務経歴書の欄に収まらない場合は、介護職以外の経験は在籍した期間・法人名・職種など最低限の記載にとどめて、介護職の経験を優先して記載するようにすると良いでしょう。
Q.パート・派遣の経験しかありませんが記載した方がいいでしょうか?
A.パートや派遣の経験であっても介護士の職務経歴書の場合、職歴を記載しておくことがベターでしょう。雇用形態の欄に「パート」と記載をしておけば大丈夫です。他の業界であれば、職務経歴書や履歴書には正規職員としての経験を記載することが一般的です。ただ介護業界であれば、たとえアルバイトとしての経験であっても、採用担当者の心象は良くなることでしょう。「即戦力として活躍できるか」「介護業界や仕事内容に理解がある」などといった印象を採用担当者に与えることができますので、「全くの未経験ではない」ということを職務経歴書でアピールした方が好印象となります。
Q.休職期間がある場合の書き方は?
A.働いていない空白期間がある場合、特にその期間について職務経歴書に記載する必要はありません。あくまでも働いていた期間のみを記載すれば良いです。
介護士の場合、こちらも他の業界と比べると出産や子育てなどブランクがある方が多く応募するという特徴がありますので、働いていない期間があること自体で印象がマイナスに作用することは少ないと思っていて大丈夫でしょう。ただし、面接時には「その期間で何をしていたのか?」とよくある質問事項として聞かれることは想定しておくと良いでしょう。
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5. まとめ
「職務経歴書」は、あなたのこれまでの経歴を簡潔に伝えるための書類です。介護業界の転職では、毎回提出を求められることはありませんが、職務経歴書は、履歴書では伝わりきらない経験をアピールすることができる点で優れていることを覚えておいてください。
もちろん、求められていなくとも自主的に提出をしてなんら問題はありません。「お願いもしていないのに勝手に出してきて失礼だ」と思う採用担当者はいないはずです。
「作成不要」と言われるとなかなか気が進まない気持ちもわかりますが、抑えておくべき書き方のポイントを理解しておくだけで、選考で他の人と差をつけることができます。むしろひと手間加えるだけで、転職成功に一歩近づくことができると前向きに捉えるほうがよいかもしれません。
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よくある質問
また以下の点には注意しておきましょう。
【職務経歴書の構成】
①職務要約
あなたの職務経歴の概要を記載します。いままで施設形態・就業期間・仕事内容などを時系列で簡潔にまとめます。具体的な内容は次の「職務経歴」欄で書くので、ここでは長くても5行程度に収めるようにしましょう。
②職務経歴
経験職種・勤務期間・雇用形態・勤務先・業務内容は必ず記載するようにしましょう。業務内容は、具体的に行ったことやその成果を記載します。また勤務先の情報は、施設形態・配属先・施設規模(入所者数)など具体的な数字と合わせて書くことでよりイメージがつきやすい内容になります。
【職務経歴書の基本フォーマット】
職務経歴書でよく使われる形式として「編年式」と「キャリア式」があります。それぞれの形式の特徴がありますので、あなたの経歴に即した、よりアピールができる形式で記載するとよいでしょう。
「経験」と一口に言っても、施設形態によって業務内容や入所者の数など異なってきます。具体的な業務内容を考慮したうえで、即戦力として活躍できるのか、それとも一人前になるには少し時間が必要かなどを見極める大事な判断材料としているようです。
介護業界への転職が初めての方は、いままでの経歴からはなかなか上手くアピールすることが難しいと考えるかもしれません。しかし介護業界では、『コミュニケーション能力』・『仕事に対する姿勢・考え方』を見ているケースも多くあります。あなたの気付かない意外な経験がアピールポイントとなるかもしれませんので、全く異なる業種での経験であってもしっかりとPRしていきましょう。
職務経歴書は、採用側にとっても、経験やスキルによる採用のミスマッチを防ぐためのツールとして重宝されていると言えるでしょう。
小松 和貴
セカンドラボ株式会社
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n6565a29f667f
2022年4月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に病院を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。