介護士の面接でよくある18の質問&回答例!受かる回答のポイントも解説
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介護士として勤務したいとき、避けて通れないのが面接です。しかし、面接に苦手意識を感じる人も多いのではないでしょうか。今回は、介護士として働きたい場合、面接に向けた準備や当日の流れ、よく聞かれる18個の質問と回答例についても紹介していきます。
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目次
1.介護の面接でよく聞かれる質問&回答例
面接では、頻出する質問があります。これらの質問はあらかじめ備えておくことで、面接官に対して、意欲を伝えることができます。頻出質問と回答例をご紹介しますので、ご自身に置き換えて回答を準備しておきましょう。
また、一般企業でも聞かれるような、志望動機、自己PR、退職理由などを考えるコツは、下記の記事にまとめていますので、そちらもチェックするようにしてください。
【例文あり】介護士の志望動機の書き方|コツや注意点を解説!
介護業界に転職したいとき、特に志望動機の書き方が重要です。心で思っていても、いざ文章にし、人に伝える
詳細を見るQ.簡単な自己紹介をお願いします
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。〇〇 〇〇と申します。私は学校卒業後、〇〇という特別養護老人ホームで働いて〇年目になります。現在の職場では、介護業務全般を担当し、リーダー業務も経験しました。
御社の〇〇という取り組みを拝見して、ぜひ御社で働きたいと思い応募いたしました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介では、氏名・経歴・スキルなどを1~2分程度を目途に簡潔に答えましょう。自己PRと似ていますが、自己紹介はあくまでも自分自身のことを知ってもらうためのものなので、長くなりすぎないようにしましょう。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。〇〇 〇〇と申します。前職は飲食業でした。介護業界は未経験ではありますが御社で働きたいと思い応募しました。御社に貢献できるよう頑張りたいと思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
他業界からの転職の場合、簡潔にまとめすぎるとなぜ介護職を志望したのかが曖昧になってしまいます。志望理由と前職での経験や得たスキルなどで業務に活かせそうなことは伝えられるようにしましょう。
自己紹介は第一印象に直結する部分なので、丁寧な言葉遣いで明るくハキハキと話しましょう。
Q.これまでの職歴・経歴を教えてください
これまで飲食店で2年、介護職として3年の経験があります。飲食店では、ホールスタッフとしてお客様が快適に過ごしていただけるように、丁寧な言葉遣いを心がけていました。海外からのお客様も多かったので語学の勉強にも取り組みました。
現在は、有料老人ホームで働いています。未経験でしたが、環境整備やご利用者さんの生活支援、身体介護などを行っています。前職での経験を活かし、積極的にご利用者さんとコミュニケーションを取り安心してご利用いただけるよう意識しています。
昨年、介護福祉士実務者研修の資格を取得しました。現在は介護福祉士の資格取得に向けて勉強しています。
応募者のスキルや経験を確認して、入職後のミスマッチを防ぐための質問です。簡潔にまとめることが大事ですが、ただ職歴・経歴を述べるのではなく具体的な業務内容や、そこで得たスキルや知識をアピールしましょう。
時に他業種から転職する場合は、こんなスキルがあるので業務に活かしていきたいかを伝えられると好印象です。
これまで老健や特養など様々な介護施設で働いてきました。未経験からのスタートでしたが、現在は介護福祉士実務者研修の資格を取得しました。
詳しい勤務歴や仕事内容の説明がないため、面接官にあなたの能力が伝わりません。簡潔にまとめすぎると応募に対する熱意が弱いように受け取られてしまうので、詳しい仕事内容や具体的なエピソードを織り交ぜながら回答できるようにしましょう。
Q.前職の退職理由を教えてください
1)前職のデイサービスでは、介護度の低い利用者さんがほとんどでした。簡単な介助業務ばかりだったので、スキルアップしたく転職を意識しました。
2)前職の飲食業では、接客スキルやコミュニケーションスキルを学びました。人と関わる仕事が好きで、得たスキルを誰かのために役立てたいと思い、以前家族がお世話になった介護職という職業を志すようになりました。
3)前職の〇〇という事業所は、昔ながらの施設ということでスタッフ同士の仲も良く、アットホームな職場でした。ですが、勤続年数の長いスタッフも多く、新しいことを取り入れるという風習があまりありませんでした。新しい介護技術や設備を取り入れた環境でスキルアップしていきたいと思い転職を意識しました。
採用しても同じ理由ですぐ辞めてしまうことが無いように退職理由を確認されることがあります。ネガティブな理由であっても、面接で伝える際はポジティブな理由で伝えられるようにしましょう。
特に、前職に対する愚痴や不満はマイナスな印象なので気をつけるようにしてください。
1)給与に不満があったので退職しました。
2)残業が多く、希望の休みも取れなかったので退職しました。
3)職場の人間関係が悪く、うまく馴染めなかったので退職しました。
実際の理由がどうであろうとストレートに伝えてしまうと、「不満があると辞めてしまう人」と判断されてしまう恐れがあります。どうしてもこれらの理由を伝えたいという場合は、改善に向けて行動を起こしたというエピソードを盛り込むことが大切です。
Q. 当施設でやりたいことは何ですか?
専門性を高め、施設の中に留まらずどんどんと外に出ていけるような職員になりたいです。これからは地域ぐるみで介護について考える時代だと思います。
より身近な施設として地域の方が困ったときに気軽に駆け込めるような存在になるように、日頃から地域の方とのコミュニケーションを持ちたいです。
御社は、地域住民を対象とした介護教室の開催などの活動に積極的だと感じました。私もそのような活動の役に立てるよう、経験を重ねたいです。
なんでもやる、という回答は、一見熱心な様子が伝わりそうですが、どこの施設でも通用する返答です。
キャリアプランが明確なことで、仕事に対する前向きな姿勢が見えます。ただし、志望先で実現可能なものを回答しなければ、ミスマッチと判断されるため注意しましょう。
特にありません。家計のために働きたいと考えているので、与えられた仕事をしっかりとこなしていきたいと思っています。今はパートですが、子供が大きくなったら正社員として働きたいと考えています。
真面目で長期的に働いてくれる方は魅力的ではありますが、この回答では仕事に対する熱意がないと判断されてしまいます。
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Q.あなたの長所や短所を教えてください
集団で何かを行う際に方針を決めることが得意です。前職では担当部署でのリーダーとして、チーム内MTGで業務改善案をまとめ、チームの平均勤務時間を30分間短縮し、有給取得率も2%改善することができました。
反面、自分の勤務時間が伸びてしまうなど、熱中することで時間を忘れてしまうことが短所と考えています。そのため、スマホやメールを用いてリマインダー通知を設定するなどして、事前に対策を立てています。
長所を生かしてどのような結果を生み出したか、ということを明確にしましょう。短所に関しては自覚していること、またそれに対しての対策をしっかり示せるようにしましょう。
1)明るく元気なところです。
2)マイペースなところがあり、協調性に欠けているところです
以上のようにただ特徴を示すことに終止するのはNGです。長所が仕事をする上でどのように役立つのかまで説明できるようにしましょう。介護のお仕事は様々なスタッフと協力して業務を行います。働く上で協調性は重要な要素になるので避けた方が良いでしょう。
Q.趣味や特技を教えてください
体を動かすことが得意です。また日常的にランニングやサッカーなどに参加しており、体力には自信があります。チームスポーツでは仲間との和を大切に、勝利に向かって団結することを意識しています。
ただ紹介するのではなく、業務に活かせるポイントを見つけることが大事です。明確に利点を見出せない場合は「リフレッシュする事ができる」など、業務に繋げられる状態に自信の状況を整えられることをアピールしておきましょう。
1)特にありまでん。
2)競馬が好きです。
この質問から会話が弾むこともあるので特にありませんといった回答はなるべく避けましょう。また、ギャンブルなどの話は面接の場では控えるようにした方が無難です。
Q. あなたの介護観を教えてください
私は、いつも笑顔で利用者の方々から気軽に話しかけられる存在でありたいです。介護を受けることで、「申し訳ない」と遠慮される方も多いと思いますが、そのような気持ちにならないように、常に明るく対応したいです。
特に介護が必要な方々は、毎日の細かい変化に気づくことが大事だと思っています。大切な声を聞き逃さないように、日頃から頼りにされるような関係性を築きたいです。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、介護観とは「介護士としてのポリシー」のことを言います。自分が目指している介護士像を答えても良いでしょう。この質問では、どのような介護士として働いてくれるかを採用担当者が把握します。
利用者の人生を豊かにする介護をしていきたいです。
介護観という視点ではNGではありませんが、抽象的すぎる回答です。介護観について聞かれた時は、自分の経験など具体的なエピソードを交えると効果的です。介護観がどのように形成されたのか、介護観に基づいてどのような介護を実践してきたのかを伝えられるようにすることでより説得力のある回答になります。
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Q.介護関連で最近気になったニュースや出来事はありますか?
〇〇県の施設で発生した集団食中毒事件です。自分自身が管理する立場ではありませんが、前職では管理栄養士の方もスタッフMTGに参加することがあったので、もしそちらでも同様の機会がある場合は、お互いに注意喚起できる関係性を築きたいと思っています。
介護に関する意識を確認することが目的であることがほとんどのため、取り上げるニュースなどには正解はありません。ただしその事柄について、気になった理由やどのように感じたかなど、自分の意見を持っていることが重要になります。
普段、ニュースを見ないのでわかりません。
若い世代を中心にテレビを視聴しない方も増えてきていますが、「ありません」「わかりません」という回答は介護業界に関心がないとみなされることもあります。日頃から介護業界に関するニュースにアンテナを張っておくようにしましょう。
Q. 残業・夜勤はできますか?
専門性を高めるためにも夜勤に従事したいところですが、現在は保育所に通い始めたばかりの子どもがいるため、残念ながら難しいのが現状です。しかし、子どもの成長に合わせて可能な時期がくれば、積極的に夜勤も希望したいと考えています。
入所系の施設では、夜勤者の確保をしておきたいと考えるところが多いです。そのため、「できる」という回答が好印象ですが、できない場合はその理由を正直に伝えましょう。できる・できないを曖昧にしてしまうと、後にトラブルになることもあります。
夜勤や残業はできません。
できない理由を必ず伝えましょう。夜勤についてはない施設もあるので、夜勤に入ることができないという方はそういった施設に応募してみると良いでしょう。
Q. 利用者様とのエピソードを1つ教えてください
介護士の仕事に就いて間もない頃、目の前のことで精一杯になり、とにかく時間に追われていました。
あるとき、普段トイレを失敗しない方が、排泄に間に合わなかったことがありました。その方は移動に支援が必要で、トイレにいきたいと思っていたにも関わらず、私が忙しそうだからと遠慮されたと知り、とても反省する出来事となりました。
それ以降は、忙しいときは他の介護スタッフに応援を頼むことや、利用者さんの様子を第一に考えることに注意し、いつでも気軽に話しかけて頂けるよう、丁寧な対応を心がけています。
経験から今の自分にどのように影響しているのかを伝えます。苦い経験、嬉しかった経験どちらでも構いませんが、大切なのはどのように解決したのか、何を意識するようになったのかを説明することです。ただ楽しかった、面白かった等のエピソードにならないように注意しましょう。
勤務歴が少なく特に心に残っている思い出はありません。
仕事に対する熱意がなかった、利用者に寄り添った介護をしてきていないというマイナスな印象です。些細なエピソードでも良いので答えられるようにしておきましょう。
Q. 目標やキャリアプランはありますか?
介護の仕事を始めて約2年になりますが、利用者に寄り添った、より良いケアを提供するためにも、介護福祉士の資格を取得したいと考えています。現場で介護技術を磨きながら資格取得に向けて、勉強していきたいです。将来的にはスタッフの教育にも携わって行きたいと思います。
採用する側は、仕事に対してやる気のある方・モチベーションの高い方に入職してほしいと思っています。具体的な目標と目標達成に向けてどんな行動をしていくのかを伝えるようにしましょう。現実的でない目標や仕事と関係のない目標ではなく、介護の仕事に関連した目標をアピールしてください。
1)仕事に慣れて御施設に貢献できるようになりたいです。
2)自分にできることはなんでもしていきたいです。
3)いずれは施設長として施設を管理したいです。
一見、積極的な姿勢のアピールのように見えますが、具体性がなく受身な印象になる回答です。また、施設長になりたいなどといった壮大すぎる目標もNGです。適当に考えているのではないかと疑われてしまう可能性があります。本気で施設長を目指していてどうしても伝えたいという場合は、その過程もしっかりと説明できるようにしましょう。
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Q.入社後にどのような業務を担当したいですか?
前職はグループホームでの勤務で、入居者も比較的元気な方が多く、身体介護が少ない職場でした。そのため、今後は介護士としてスキルアップするために、身体介護業務をメインで担当させていただきたいと考えています。
身体介護のスキルは、実際の現場で学ぶことが一番だと思うので、積極的に担当していきたいと思います。
自分の今までの経験を通して話をすることで、具体性が増し、採用側に熱意が伝わりやすくなります。
さまざまな業務を担当し、介護士として一人前になれるよう学ばせていただきたいと思っています。
「どのような業務を」と聞かれているのに回答になっていません。学ばせていただきたいという言葉も受身でマイナスな印象として受け取られることもあるので気を付けてください。
Q.あなたが仕事をする上で大切にしていることはありますか?
どんなに忙しくても、利用者さんには必ず明るい笑顔で接するようにしています。これまで多くの利用者さんと関わり、施設で一人寂しい思いをしている人や、介護を受けることに申し訳ないと思っている人が沢山いることを知りました。
私と関わる利用者さんには一人もそんな思いをしてほしくないと思い、必ず明るい笑顔で接することを心掛けています。
自分がどのような業務に携わりたいか具体的に例を挙げて説明しましょう。「いろいろな業務に携わりたい」など漠然とした回答は採用する側に熱意が伝わりづらいので、避けましょう。
1)定時で帰れるように効率良く業務をこなすことです。
2)仕事とプライベートを両立させてワークライフバランスをとることです。
悪いことではありませんが、仕事に対するモチベーションが低いという印象を持たれてしまうので面接の場では不向きな回答です。自分本位な回答は柔軟性に欠けていると思われてしまうので避けた方が良いでしょう。
Q.ストレス解消方法はなんですか?
私のストレス解消方法はスポーツジムで体を動かし、汗をかくことです。休みの日や、仕事終わりなど時間を見つけて、スポーツジムに通うようにしています。
身体を動かし汗をかくことでリフレッシュにもなり、体力づくりにもなるので自分にはぴったりなストレス解消方法になっています。
介護士としての仕事はストレスと隣り合わせのことが多いです。利用者さんと意思疎通がうまくいかない、頑張っているのになかなか上手く介助できない、利用者さんのご家族からクレームがくるなどストレスの理由になることはいくつもあるでしょう。
採用側はそんなストレスに負けない、自分でストレスマネジメントができる人材を必要としています。そのため、この質問を受けた場合は自分には決まったストレス解消方法があり、ストレス耐性のある人材だということをアピールしましょう。
1)あまりストレスを感じない性格なので特に解消法などはありません。
2)お酒を飲むことです。
ストレスを感じない人はほとんどいません。面接に受かるためにこのような回答をしていると思われることもあるので注意してください。また、飲酒や喫煙、ギャンブルはマイナスな印象なので避けるようにしてください。
Q.勤務開始が可能な時期を教えてください
現職への通知などを考え、内定の通知を頂いてから、1ヶ月ほど猶予をいただけますと幸いです。
具体的な期間を示すことが重要です。在職中の場合は、事前に雇用契約書などに記載している猶予期間を把握しておきましょう。
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Q. 他に面接を受けている施設などはありますか?
1)他に受けている施設はありません。
2)こちらの面接の他に特別養護老人ホームで2施設、面接を控えています。
他に受けている施設があってもマイナスの評価になることはないので、「受けていない」と嘘をつく必要はありません。ですが、件数が多かったり、職種や業界に一貫性がなかったりすると、本当にうちで働く気があるのだろうかと思われてしまうので一貫性を持たせて回答できるようにしましょう。
Q.希望の年収はどのようにお考えですか?
400万円程度を希望します。今年介護福祉士の資格を取得し、半年ほど業務を行うことで取得前の業務との違いを感じながら経験を積むことができましたので、1ヶ月ほどお時間をいただければ、現場スタッフをまとめることも可能です。
「320万円~380万円」など求人票に記載している金額を超えない数字を提示するのが一般的です。ただし採用時の最低賃金のみを表記している場合もありますので、しっかりとした根拠があればある程度の超過金額を受け入れてもらえる可能性もあります。
Q. 何か質問はありますか?
これからより専門性を高めるために、知識や技能を積極的に習得したいと考えています。御社では、何か研修のような勉強ができる機会はありますか?
いわゆる逆質問です。基本的には、何か質問すると、志望度が高いと判断されます。あらかじめ求人票によく目を通し、書かれていない部分を聞いてみましょう。
ただし、給与や休日、福利厚生についての質問は、権利だけ主張されたイメージが残るため、あまり良い印象を与えません。
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2.面接時に気をつけておきたいポイント
想定される質問を対策して準備しておくことも重要ですが、質問のスムーズな回答以外の部分でもしっかりと準備して臨みたいところです。以下で説明しているポイントも注意しておきましょう。
質問の回答には必ず根拠を用意する
質問に対して、根拠もなく「なんとなくそう思った」では説得力に欠けます。あいまいな回答は面接官からマイナス評価をつけられてしまっても仕方ありません。
自分の回答に対し、「なぜそうしようと思ったか」という根拠を提示することで説得力は増します。普段から自分の行動や言動に対し「なぜ」と自問自答する癖をつけておくと、面接時に苦労することは少なくなるでしょう。
回答内容に一貫性を持たせる
面接時の回答や履歴書の内容に一貫性を持たせることはとても重要です。質問によって言っていることが違ったり、面接の回答と履歴書の記載内容に食い違いがあると、嘘をついているのではないかと面接官に思われる危険性があります。
面接前に自分で用意した履歴書と想定問答の回答を見比べ、矛盾点はないか今一度チェックしておきましょう。
前向きな気持ちを伝える
面接時にネガティブな印象を与えてしまうと、「本当にうちを志望しているのか」「この仕事に対するやる気はあるのか」など、マイナスイメージを持たれてしまい、面接突破が難しくなってしまいます。
介護の仕事はコミュニケーションを重要視されるので、はっきりと大きな声で受け答えをしましょう。
求める人材のイメージ像に合った回答を意識する
応募先にはそれぞれ求める人材のイメージ像があります。その求める人材像に合った回答を意識することが面接時の一つのポイントです。面接官は求職者を見るときに、職場の雰囲気に合っているかどうかも判断材料としてチェックしています。
応募先が求める人物像は事前にHPをチェックすることで把握できます。事前準備の段階でその職場が求める理想の人物像を把握した上で回答を準備しておくことが理想的です。
想定外の質問をされた時の対処方法
面接時は、自分が想定していない質問をされる可能性が大いにあります。事前準備がしっかりできていて上記のような、よく聞かれる質問の回答はスラスラ答えられても、想定外の質問が来ると戸惑ってしまう方も多くいるでしょう。
戸惑って焦ってしまった結果、的を得ていない回答をしてしまうと、面接官にマイナスなイメージを与えかねません。そのため、想定外の質問をされた場合は、以下の3点を心得ておくことをおすすめします。
- 決して焦って回答しようとしない
- 相槌を打ちながら回答を考える
- 回答は自分がいままでの質問で回答してきた内容と相違がないようにする
想定外の質問をされると焦ってしまい、頭が真っ白になってしまう人も多いはずです。そんな時に焦って回答してしまうと、支離滅裂な回答になってしまったり、今までの質問の回答と一貫していなかったりと、良い結果に結びつかないことが多いです。
だからといって沈黙になってしまうのは、面接官も困ってしまい、マイナスな印象に繋がりかねません。そんな時は一旦相槌を打ちながら回答を考えてみましょう。
焦って回答して的を得ていない回答をしてしまうより、「少し難しい質問ですね・・・」や「はい・・・」、「そうですね・・・」など相槌を打ちながら、一旦回答を考えた方が面接官には好印象です。
相槌を打っている間に、少し冷静になって回答を考えると良い回答が思いつくかもしれません。何事も焦りは禁物です。
せっかく回答が思い付いても、いままでの回答と一貫性がないと、軸がぶれていると面接官に認識されてしまいマイナスな印象に繋がってしまいます。面接官が質問することには必ず意図があります。その意図が何かを読み取り回答できるのがベストです。
ただ、瞬時に面接官の質問の意図を読み取るのは至難の業なので、いままで自分が回答してきた内容と相違がないよう意識しましょう。そうすることで回答に一貫性が生まれ、仕事に対しての熱意や意欲が面接官に伝わります。
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3.介護士の面接の流れ5フロー
1. 訪問
2. 入室
3. 書類提出
4. 面接中
5. 退室
面接の基本的な流れは上記の通りです。それぞれの場面でどのような点を意識すべきなのか、ご紹介します。
1. 訪問
応募先の建物に入る前に、携帯電話の電源は切りましょう。上着は脱いで腕にかけ、バッグは手に持ちます。受付、もしくは入り口付近にいる方へ「◯時から面接予定の〇〇です」と名乗り、案内に従い待合室もしくは別室で待機します。
待機中は携帯を触ったり、読書したりするのはNG。履歴書やメモ帳がスムーズに出せるように準備しましょう。
2. 入室
面接室に面接官が先に入室している場合は、ドアを3~4回ノックし、声をかけられてから「失礼いたします」と言い、ドアを開け入室します。ドアを閉める際は後ろ手に閉めないようにきちんとドアの方を向いて閉めます。
次に、椅子の横まで移動してから名前を伝え「よろしくお願い致します」と挨拶します。腰掛けるよう言われてから着席し、荷物はイスの横もしくは後ろに置きましょう。
空室に自身が先に案内されている場合は、面接官が入室次第起立します。面接官の挨拶へ返答し、声をかけられてから着席しましょう。
3. 書類提出
面接官に履歴書等の提出を求められたら、速やかに提出します。履歴書は封筒に入れておくのがマナーですが、面接官に提出する際は封筒から出して渡します。その際に「よろしくお願い致します」という一言を忘れないようにしましょう。
4. 面接中
面接中は、常に姿勢を正し、笑顔で受け答えします。質問の受け答えに対し、流暢に文章のような言葉で話す必要はありませんが、ハキハキと正しい言葉遣いで答えましょう。
質問にはすぐ返答しなければならないと焦るかもしれませんが、早く答えることが評価につながる訳ではありません。質問の内容が分からなかった場合は、認識の相違がないように確認する意味を込めてこちらから質問しても大丈夫です。
5. 退室
面接が終了したら、立ち上がり「本日はありがとうございました」一礼します。ドアまで移動したら、面接官の方を向き「失礼いたしました」一礼し、ドアを開けて退室します。退室後も気を抜かず、ドアは静かに閉めましょう。
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4.介護士の面接に向けた事前準備
持参するものの準備
面接日の前日には、必要なものを準備しておきましょう。準備物として用意しておきたいものは、以下の通りです。
- 応募書類
- 筆記用具
- メモ帳・手帳
- 印鑑
- 資格証のコピー
その他には、指定されたものがあれば別途準備し、準備物の案内がない場合はあらかじめ問い合わせておきましょう。
服装・身だしなみ
服装は、指定がある場合はそれに準ずる形とします。特に指定がない場合は、スーツがベターです。介護の仕事に限ったことではありませんが、清潔感はとても重要です。服にシワや汚れがないかどうか、髪の毛はきちんと整えられているかなど、不潔な印象を与えないよう心がけましょう。
「自由な服装でお越しください」「私服でお越しください」などと服装を指定されるケースがありますが、その場合も清潔感やきちんと感を意識したオフィスカジュアルを意識するようにしてください。また、面接当日に施設見学や職場体験を行う場合、動きやすい服装を指定されることがありますが、ジャージやデニムは避けましょう。
女性の場合、長い髪はまとめて前髪が目にかからないようにセットします。メイクはナチュラルに、健康的な印象になるように仕上げましょう。ナチュラルといっても、ノーメイクは社会人として相応しくありません。また、装飾品やアイテムは結婚指輪以外のアクセサリーを外し、靴はノーマルなパンプスがおすすめです。
男性の場合、短髪がハツラツとした印象を与えるためおすすめです。ひげは剃り、ネクタイは落ち着いた色にしておきましょう。ベルト、靴下、靴といった小物はダークな色でまとめます。
身だしなみのチェックポイントは以下の通りです。人柄を重視する傾向が強い介護業界ですが、第一印象を左右する身だしなみは非常に重要ですので必ずチェックしましょう。
- スーツや靴が汚れていないか
- 髪型はきちんとセットされているか
- 髭が伸びていないか
- 爪は整えられているか
- 化粧は派手になっていないか
- 必要のないアクセサリーをつけていないか
- 香水をつけすぎていないか
- 口臭や体臭がないか
面接の時に企業から見られている服装はココ!面接マナーについて徹底解説!
面接時に求められるマナーは思いの外多いです。気を使うところですが、社会人であれば誰もが求められることばかり。面倒であっても、ここで紹介することをよく理解し、
詳細を見るアクセス情報の確認
面接への遅刻は厳禁です。公共交通機関のトラブルに備え、事前に複数のアクセス情報を確認しておきましょう。到着時間は遅くても10分前とし、それよりも早く着きすぎた場合は少し待ってから受付に声をかけましょう。
もし、乗車中の電車が止まってしまったなど、やむを得ない理由で遅刻しそうな場合は、分かった段階ですぐに報告します。ドタキャンや、面接予定時刻を過ぎてから遅刻の連絡をするのは絶対にNGです。
オンライン面接の場合
最近は感染症対策の観点から医療・介護業界でもオンライン面接を実施する事業所が増えてきました。オンライン面接の場合、通信機器や通信環境などの事前準備も必要となります。オンライン面接が初めて・慣れていないという方は何をすべきか確認しておくと良いでしょう。
オンライン面接で必要な事前準備は主に以下の3つです。
- パソコンやスマートフォンなどの端末の準備
- アプリ・ツールの取得
- 通信環境を整える
パソコンやスマートフォン、タブレットなどオンライン面接に使用する端末を用意しましょう。スマートフォンやタブレットの場合、画面を固定できるスタンドなどを用意しておくと便利です。必要に応じて、カメラやマイク付きのイヤホンなども用意してください。
面接前に一度、カメラの映り方も確認しておきましょう。カメラの位置より顔が高いところにあると面接官を上から見下ろす映り方になりますし、カメラの位置が高すぎても見上げる形になるため、なるべく目線と同じくらいの高さに配置するのがベストです。
オンライン面接はZoomやGoogleMeetなどのツールを利用して行います。使用するツールは事前に企業から指定されるので、面接で使用する端末にインストールしておきましょう。プライベートで使用しているアカウントを使用する際は、アカウント名やプロフィール写真にも注意。本人かどうか面接担当者が認識できませんし、場合によっては悪印象となる場合があります。面接用に設定を変えるか新しいアカウントを作成するようにしましょう。
また、面接で使用するツールは事前に起動して設定や音量調整をしておくことをおすすめします。録画機能なども付いているので映りや音声に問題がないか確認しておきましょう。
オンライン面接で使用するツールはインターネット回線の負担が大きいです。面接の途中で音声や映像が途切れて、面接が中断になることがないように通信環境を整えておきましょう。
万が一、回線のトラブルなどで接続が途切れてしまった場合に備えて、応募先の電話番号やメールアドレスなどはメモに残しておきましょう。回線のトラブルが選考を左右することはありませんが、トラブルが起こった際の対処方法に問題があると対応力が低いとみなされて合否に響く場合もあるので落ち着いて行動するようにしましょう。
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5.事前準備と前向きな姿勢のアピールで採用に!
介護職の面接に役立つ情報を、よくある質問への回答例と共にご紹介しました。面接は、事前準備をしっかり行い、注意すべき点を把握しておくと、意外にも難しくありません。
志望動機や自己PRは特に念入りに整理し、要点を分かりやすく話せるように対策しておきましょう。魅力的な志望動機や自己PRができれば、採用の可能性を高めることが可能です。
【介護士の履歴書】書き方の注意点や担当者がチェックしているポイントとは?
履歴書の作成は、転職活動の際に避けては通れないものです。今回は、履歴書の基本的なルールのおさらいから採用担当者が
詳細を見る介護士の自己PRの書き方|参考にしたい例文やすぐに使えるキーワードまで
履歴書や面接の際に重要になってくるのが「自己PR」です。自身の経験や人柄をアピールするチャンスですが、「なにを書いたら
詳細を見るしかし、どれだけ準備をしても、マッチした求人を見つけなくてはなりません。まずは、自分に合った求人を探すことから始めましょう。コメディカルドットコムはあなたの希望に沿って求人を探すことが可能です。
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事業所からスカウトがくる!
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よくある質問
戸惑って焦ってしまった結果、的を得ていない回答をしてしまうと、面接官にマイナスなイメージを与えかねません。そのため、想定外の質問をされた場合は、以下の3点を心得ておくことをおすすめします。
決して焦って回答しようとしない
相槌を打ちながら回答を考える
回答は自分がいままでの質問で回答してきた内容と相違がないようにする
小松 和貴
セカンドラボ株式会社
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n6565a29f667f
2022年4月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に病院を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。