看護師の転職面接で聞かれる質問30選|回答例や対策方法を解説
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看護師の転職活動では、面接を避けては通れません。
しかし、「どういったマナーが良い印象を与えるのか?」「逆にしてはいけないことがあるのか」など疑問が多いのではないでしょうか?
そこで、看護師の転職活動でよく聞かれる質問や解答例も含め、面接時のマナーや注意点など必ず押さえておきたいポイントを紹介します。
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目次
2.看護師の転職面接でよく聞かれる12の質問
3.看護師面接で念のため対策しておきたい質問6つ
4.新卒看護師が面接でよく聞かれる質問
5.看護師の転職面接を成功に導く6つのポイント
6.看護師の面接は回答内容だけじゃない!面接官が見ている4つのポイント
7.看護師の面接に向けて事前に準備すべきこと
8.面接時のどんな服装・身だしなみがベスト?
9.看護師の転職面接に関するよくある質問
10.まとめ|看護師の転職面接は準備が大事!
1.【対策必須】看護師の転職面接で必ず聞かれる3つの質問

まずは看護師が面接時に必ず聞かれる質問を、解答例を交えて解説します。
①自己紹介をお願いします
○○(フルネーム)と申します。××大学を卒業後、同附属病院の外科病棟にて3年間勤務しました。「患者様のご家族にまで寄り添った医療を」という御院の理念に共感し、応募いたしました。
本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介で必ず話すべきことは、「名前」「最終学歴」「職務経歴」の3点。前職が複数ある場合は、省略せずひとつひとつ話しましょう。名前から職務経歴までを話し終えた後は、面接にあたっての挨拶、簡単な志望動機を添えられると印象がアップします。
②志望動機を教えてください。
私には、7年間、○○科で勤務してきた経験があります。日々の業務はそつなくこなせるようになったものの、知識面においても、技能面においても、まだまだ至らない点、身につけるべき点が多いのが正直なところです。
貴院では、勉強会の開催やセミナーへの参加の頻度が高いと伺い、魅力を感じました。自分自身のスキルを向上させる場を増やし、高水準の業務によって、貴院に貢献したいと考えています。
医師や看護師などスタッフのスキルアップを促す環境に着目することで、能動的に取り組み自分を向上させたい思いを伝えることができます。また、スキルアップの場を「利用」するだけでなく、そこで得る知識や技能を持って、職場に還元・貢献していきたい思いをアピールしましょう。
③転職理由を教えてください
新卒から5年間○○科で経験を積んでまいりました。患者様と向き合うなかで、まだまだ自身のスキルに至らない点が多いことに気付き、より幅広い分野の経験と看護スキルを上げたいと思い、転職を決意しました。
急性期から回復期や在宅医療の分野まで環境が整っており、積極的な勉強会や講習会を行っている貴院であれば、看護師として、一段成長することができると思い志望いたしました。
転職を考えるきっかけが現在の職場に対する不満など、ネガティブな理由であることはよくありますが、それをそのまま伝えるのは避けた方が良いでしょう。
「また同じ理由で辞めてしまうのではないか」「ストレス耐性がない人だ」といった印象を与えかねません。もちろん嘘をつくことはNGですが、極力ポジティブな理由を伝える方が採用担当者にも「この人と一緒に働いてみたい」と感じてもらえるのではないでしょうか。
回答例ではキャリアアップ・スキルアップを理由としています。応募先の特徴と絡めて回答するとしっかりと準備をしている印象を与え、志望度合の高さも伝えることが出来るでしょう。なお、一般企業でも聞かれるような、志望動機、自己PR、退職理由などを考えるコツは、下記の記事にまとめていますので、そちらもチェックするようにしてください。

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2.看護師の転職面接でよく聞かれる12の質問
続いて、看護師の面接で聞かれることの多い質問を12個ご紹介していきます。
①当院でやりたいこと・実現したいことを教えてください
終末期医療に携わった経験を生かし、在宅で最期を迎える方がより快適に過ごせるよう支援したいです。
貴院では往診もされていることを知り、最期まで住み慣れた自宅で生活することを支援するための一員としてお役に立てると思います。
それぞれの家庭の事情や環境の中で、患者様や家族の気持ちに寄り添った支援をしたいと考えています。
これから仕事をするにあたり、具体的な目的を持っているかどうかで熱意が伝わりやすくなります。「自身がどんな業務をしたいのか?」「やりたい業務内容につくためにどういったことが必要なのか?」を事前にまとめておきましょう。
また、その目的が経営理念に沿っているかをチェックすることも大事です。「頑張ります」や「将来性に惹かれた」など、どの医療機関でも通用しそうな返答は避けましょう。
②あなたの強みや長所を教えてください
私の長所は体力が人一倍あるというところです。幼い頃から、陸上をしており持久力には自信があります。どんなに忙しくても耐えられるだけの体力があるので、毎日の立ち仕事や夜勤は問題なく対応できます。
人柄を知るために、長所について質問される場合があります。長所について答える際は、自分の得意なことを活かして「どのように転職先に貢献できるか」を盛り込むようにします。
看護師の業務に関係する長所をアピールすることで、より採用後のイメージが湧きやすくなり好印象を残すことができます。
③これまで経験した看護業務を教えてください
大学を卒業後に○○総合病院の呼吸器内科病棟に配属され、3年間勤務いたしました。その後心臓外科病棟に移り、器械出しや患者様の術後管理、またリーダーとしてスタッフの教育といった業務を経験して参りました。
これまで病棟での経験を積んでおり、看護師としての基礎的な技術や知識を学ぶことが出来ました。その中で退院した患者様の健康管理、在宅医療の重要性について考える機会があり、訪問診療を行う貴社の看護師を志望いたしました。
看護経験については、所属していた診療科やどのような業務を担当していたかを話すようにしましょう。自身のスキルや知識をアピールすることで採用担当者に自身を採用することのメリットを伝えることも出来ます。応募をするに至った理由に絡めて話すことが出来れば、志望動機の説得力もぐっと増すでしょう。
④看護師とはどうあるべきだと思いますか?
私は、いつも気軽に話ができる、安心して頼れる存在であることが大事だと考えています。
以前、総合病院の病棟で勤務していた時に、忙しさに気をとられるあまり、自分が察するよりも先に、患者様の方から助けを求められる場面が多いことに気づきました。
言われて行動する前にこちらから声をかけられるような丁寧さと、いつでも話しかけやすい雰囲気づくりを心がけています。
この質問は、看護観をみています。人それぞれ違う回答となりますが、要は「看護師として大事にしていること」や「看護師として患者にどのような看護を行うのか」についての哲学や理想像について答えるものです。
自分なりに、どんな看護師を目指しているのかを伝えることが重要で、これまでの経験から得た考えを、ポジティブなイメージの言葉で伝えましょう。
⑤看護師を目指した理由は何ですか?
母が看護師をしていたのがきっかけです。訪問看護ステーションで働く母は、休日や夜中でも電話が鳴れば利用者の元へ駆けつけていました。寂しくもありましたが患者さんやそのご家族から頼られる母の姿を見て自然と看護師を目指すようになりました。
看護師として私はまだまだ未熟ではありますが、患者さんに感謝された時や患者さんが元気になり退院していく姿を見たときは看護師になって良かったなと心から感じます。
基本的には新卒の頃の内容と同じで問題ありません。具体的なエピソードを交えながら簡潔に伝えましょう。
給料が良いからなど待遇面の話は避け、「自身や親族が看護師にお世話になった際のエピソード」や「手に職をつけて働けて、やりがいの大きい仕事だと感じた」などと伝えると良いでしょう。
⑥希望の配属先とその理由を教えてください
前職での小児科での経験を最大限活かし、さらにスキルをつけていきたいと考えているので、小児科病棟への配属を希望しております。 ゆくゆくは新生児集中ケアの認定看護師も目指したいと考えておりますが、どこの配属となっても一生懸命取り組むつもりです。
⑦看護業務をするなかでの印象的なエピソードはありますか?
外来で定期的に治療に来られる顔馴染みの患者様から、「どんなに来てもやっぱりいつも緊張するよ」と何気ない会話の中で口にされた言葉です。
いつも笑顔で明るい患者様なので、そのような不安を抱えておられることに気づきませんでした。どんなに慣れた病院でも、長く治療をしていても、患者様にとっては常に病状や未来への不安があるのだと実感した出来事です。
そうした気持ちを誰もが持っていることを忘れないように、少しでも不安がなくなるように患者様が話しかけやすい雰囲気であるよう心がけるきっかけになりました。
エピソード自体は、自分らしさを出せる内容であればどんなものでも構いません。面接官の意図は、その看護師がやりがいとして感じることや性格、感性を知ることにあります。患者さんとのやりとりを通して感じたことや学んだことを伝えると良いでしょう。
印象的なエピソードは、つい長々と話してしまいがちですが、ダラダラと喋るのではなく簡潔に表現することを心がけると好印象につながります。
⑧インシデントの経験はありますか?
認知症の患者様が病室から離れ所在不明になり、慌てて探したことがありました。幸い、院内で迷っていらっしゃるところを発見し、大事には至りませんでしたが、認知症の方の不安な気持ちや、症状に対する理解が欠けていたことを反省するきっかけとなりました。
それ以降、認知症の方の症状について勉強会を開いたり、所在確認を病棟全体で行ったりなどの予防策を講じ、再発予防に努めました。
インシデントは、看護師として勤務する以上は誰もが経験することです。そのため、インシデントの有無を問われるのではなく、どのような対処や予防に取り組み、予防のためにどう実行してきたかを伝えることが大事です。
この質問に的確に答えることで、仕事に対する意識の高さや失敗を活かせるタイプだとアピールすることができます。
⑨夜勤はできますか?
はい、可能です。運動が好きなので体力にも自信があります。
前職では夜勤の経験がないのでサポートしていただくことも多いかと思いますが、1人でも夜勤をこなせるよう、経験を積んでいきたいです。
夜勤は体力も必要なので、運動好きであることなど体力があることも合わせてアピールするとより良いでしょう。基本的に夜勤はできると答えた方が良いですが、難しい場合は以下のように、隠さず伝えるようにしましょう。
現時点では夜勤に入ることは難しいのですが、2年後には子供も中学にあがるので、夜勤にも対応できるかと思います。
⑩残業はできますか?
基本的には問題ありません。
もちろん、残業せずとも仕事が終わるように、優先順位をつけててきぱき動いていきたいと思っています。
こちらも、基本的にはできると回答する方が良いです。ですが、できないのにできると答えてしまうと入職後にトラブルになりますので、できない場合はしっかり理由も添えて説明するように気を付けましょう。
⑪希望の配属先にならなかった場合はどうしますか?
希望の配属先ではなかったとしても、これまでの経験を最大限活かせるようにいたします。
また、いずれの配属先でも学べることは多いと思いますので、患者様に真摯に向き合うことを忘れずに、精進いたします。
病院など、配属先が複数ある場合は必ずしも希望が通るとは限りません。希望が叶わなくても前向きに働くという姿勢を伝えるようにしましょう。
もちろん、希望の配属先でない限りは入職しないという強い意思がある場合は、正直に伝えても問題はありません。
⑫今後のキャリアプランを教えてください。
人材の育成やマネジメントに携わっていきたいと考えています。先輩看護師の皆さんが優しく丁寧に指導してくれたおかげで看護師として成長できましたし、看護師という職業に誇りを持つことができました。
これからは身に付けた看護スキルを後輩スタッフに還元していきたいと考えています。
採用担当者は長期的な活躍を求めます。入職後の長期的なキャリアプランをアピールしましょう。
学習意欲やスキルアップ意欲、後輩の指導やマネジメントのようなキャリアプランを伝えると好印象です。
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3.看護師面接で念のため対策しておきたい質問6つ
①他に選考が進んでいる病院はありますか?
小児科に絞って応募しており、1件は一次面接の日程調整の段階、もう1件は最終面接を今週末に控えています。
「御院しか受けていません」という回答をすることで、志望度の高さをアピールすることができますが、事実と異なる場合は避けましょう。
この質問の意図は、他の応募者との採用スケジュールを調整するため、また、応募者の志望先に一貫性があるかを確認するため、などが考えられます。 複数の選考を受けていることが必ずしもマイナスな評価につながるわけではないので、正直に答えるようにしましょう。
②休日は何をして過ごしますか?趣味は何ですか?
休みの日は友達とアウトドアを楽しむことが多いです。趣味は映画鑑賞で、1人で映画館に行くこともあります。
こちらの質問はあまり深く考えず正直に回答して問題ありませんが、「特に何もしていません」「1日中寝ています」などは避けましょう。
この質問には、応募者の人柄やストレス発散方法などを知りたいという意図があると考えられます。
活動的な一面を伝えたり、具体的なエピソードを少し交えて会話の糸口を作るのも良いでしょう。
③当院の志望度は高いですか?第何志望ですか?
御院が第一志望です。他にも小児科クリニックを受けていますが、教育制度の整っている御院にぜひ入職したいと思っています。
基本的には、第一志望であると答えるのが最もリスクが低いです。
絶対に内定が欲しい、本当に第一志望であるという場合は「第一志望です」と答えてよいでしょう。その際はなぜ第一志望なのか、という理由を具体的に一言添えると説得力が増して好印象です。
もちろん、あまり志望度が高くないという場合に無理して第一志望であると答える必要はありません。
④結婚や子どもについて考えていますか?
いずれは、と考えてはいますが今は仕事を精一杯頑張りたいと考えています。
本来であればこのような質問は避けるべきとされているので、聞かれることはあまりないはずです。
万が一聞かれた場合はこのように濁しつつ、仕事への積極的な姿勢を示すと良いでしょう。
⑤離職期間はなにをしていましたか?
結婚を機に前職の病院を退職し、その後は子育てに専念しておりました。子供たちが大きくなり、手が離れたいま、自分の持っている資格と経験を活かして復職したいと考え、このたび応募させていただきました。
15年ほどブランクがあり、皆様にご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、以前の経験を活かしながら、新しいことも日々学び、1日でも早く貢献できるよう努めて参ります。
ライフステージの変化に伴い、看護師としての職を離れた人も多いでしょう。長年のブランクから復職をしたいと考えた場合、再就職するまでの期間何をしていたか聞かれることが多いです。
人によって職を離れた理由は様々で、正直に答えていいか悩むことも多いかと思います。結婚や出産、親の介護などであれば正直に答えて問題はないですが、人間関係のトラブルやメンタル面での問題などの理由はマイナスなイメージと捉えられてしまう可能性もあるので、正直に伝えすぎないことをおすすめします。
⑥最後に一言、もしくは逆質問はありますか?
この質問は、回答の自由度も高く悩む方も多いでしょう。基本的には、入職に前向きであるという姿勢を示すことができればOKです。
以下、OKな例をいくつかご紹介します。
本日は貴重なお時間をありがとうございました。先ほどお伝えしたように、私は何よりも患者さん一人ひとりに寄り添った看護をすることを大切にしています。
患者数の多い御院でもその意識を忘れることなく、自身のスキルも磨き1日でも早く即戦力になれるよう精進いたします。
例文②:入職するまでにできることがあるか質問する。御院に入職する際、準備が必要なことや勉強しておくべきことはありますか?
例文③:業務の質問をする。看護師さんの1日のスケジュール例を教えていただけますか?
NG例①
「特にありません」 どうしても思いつかないという場合は、面接の御礼をするという手もあります。
NG例②待遇や残業などの質問 給料や休日日数、残業など待遇面ばかりを質問することは避けましょう。どうしても気になる点があるという場合は、内定が出た後に確認することも可能です。
NG例③面接で説明された内容や調べればわかる内容の質問 面接で説明を受けた内容や、調べればすぐに分かるようなことを質問することも避けましょう。話を聞いていなかったのでは、事前準備をしていないのでは、という印象に繋がります。
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4.新卒看護師が面接でよく聞かれる質問
①当院でどんなことを学びたいですか?
看護実習では糖尿病の患者さんを担当しており、そこで学んだことを活かし、糖尿病治療に力を入れている御院でさらに理解を深めていきたいです。そしてゆくゆくは糖尿病看護の認定看護師を目指したいと思っております。
学びたいことと、なぜそう思うのかという2点を説明しましょう。学びたい内容については、応募先の施設の特徴に沿っているとなおよいです。どの施設でも当てはまるような内容は極力避け、なるべく具体的な説明を心がけましょう。
②学生時代に力を入れたことや苦労したことは何ですか?
私が学生時代に力を入れたことは、小児看護実習です。
初めは担当の患者さんとどう接していけばよいか分からず悩んでいました。 先輩方の看護に同行させて頂き、患者さんとの会話を参考にしてみたところ 私はいつも最低限の業務上の会話だけで終わっており、患者さんとしっかり向き合えていなかったと気が付きました。特に小児の患者さんに対しては、治療の説明よりも日々の何気ない会話がとても重要だと感じました。それ以降は患者さんそれぞれの特徴や、ご家族のことにも関心を向け、会話の幅を広げることを意識しました。実習最終日に「ありがとう」と書いた手紙をもらった時はとてもうれしく、やりがいを感じました。
エピソードトークになるので、具体的に・かつ簡潔に説明できるようにしましょう。困難に直面した際にどう乗り越えるのか、という点を見ている場合が多いです。力を入れたことをただ話すのではなく、どんな問題がありどう対処し、結果どうなったかというポイントを話せると良いでしょう。
③将来はどんな看護師になりたいですか?
緩和ケアのスペシャリストを目指しています。認定看護師の資格取得も考えているので、まずは御院で先輩方からたくさんのことを吸収し、常に学ぶ姿勢を忘れずに業務に取り組みたいです。
目標とする看護師像と、それに近づくためにできることを説明できると良いでしょう。抽象的な質問ですが、現時点での目標で大丈夫です。目標を持って努力できる人材かどうかを見られていると考えられます。
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5.看護師の転職面接を成功に導く6つのポイント
①PREP法を意識し、正しい敬語を使って話す
PREP法とは、「Point ・ Reason ・ Example ・ Point」の頭文字を取った言葉です。
面接で質問に答える際は、結論➡理由➡具体例➡もう一度結論、という順番で答えると分かりやすく、印象も良いとされています。また、面接では正しい敬語で話せるように気を付けましょう。
丁寧に答えようとするとかえって不自然な言い回しになってしまう場合もあるので、不安な場合は事前に調べておくのがおすすめです。一人称は「わたし」「わたくし」、志望先については「御院(おんいん)」「御施設(おんしせつ)」など、話し言葉として適切なものを使いましょう。
②回答内容が矛盾しないようにする
履歴書に記載したことと面接で話す内容が一貫していないと、面接官は不信感を抱いてしまいます。面接の準備をする段階で今一度履歴書の内容を把握しておくようにしましょう。また、面接の回答の中でも最初と最後で言っていることが違うと、面接官の印象は悪いです。嘘をついたり見栄を張ることなく、正直に答えるように気を付けましょう。
③明るくハキハキ話す、相手の目を見て話す
当たり前ですが、ボソボソと喋る・下を見て話す、などはNGです。
分かっていても、面接で緊張していると、ついこのような受け答えになってしまうこともあるので注意しましょう。目線がふらふらしていると、話す内容の説得力が薄れてしまいます。一度友達や家族に見てもらうなど、練習の機会を設けると良いでしょう。
④ネガティブな内容も正直に話し、ポジティブな内容に変換する
退職理由やブランクがある理由を話す際はどうしてもネガティブな内容になってしまいます。その際は、「その経験から学んだこと」を伝え、「今後は○○していきたいです」とポジティブな内容に変換して話すとよいでしょう。
⑤待遇面や条件についてはあまり話し過ぎない
給与や休日数など、待遇面についての諸条件を話しすぎないよう注意しましょう。例えば志望動機を聞かれた際に「給料が高いから」「たくさん休めるから」「残業が少なそうだから」などの回答はなるべく避けましょう。
⑥話すことを丸暗記して望むのは避ける
面接準備を念入りに行うのは良いことですが、回答を丸暗記して答えてしまうと、どうしてもぎこちない印象になってしまいます。 内容ももちろん重要ですが、面接官は応募者の人柄も見ています。 話し方や表情、態度など全体的な印象も評価されていることを忘れないようにしましょう。
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6.看護師の面接は回答内容だけじゃない!面接官が見ている4つのポイント
面接では、受け答えの内容ももちろん大切ですが、それと同時に他の部分もチェックされています。
①態度・表情
社会人としてきちんとした態度で受け答えができているのか、確認されています。緊張するかもしれませんが、険しい表情や暗い表情はマイナスイメージにつながります。
また、話す時の姿勢も印象を大きく左右します。背もたれは使わず背筋を伸ばして座り、話す時は、ややゆっくりとハキハキと答え、明るい表情を意識しましょう。
②目線
実際の看護の現場でのコミュニケーション能力がわかります。基本は、面接官と目線を合わせて話すこと。患者さんやドクター、同僚とのコミュニケーションが問題ないかどうかという点が判断されます。
③コミュニケーションスキル
看護師は、患者や医師・同僚などコミュニケーションを必要とする場面が多いです。目線や態度、表情ももちろんですが、全般的なコミュニケーションスキルがあるかどうかを面接官はみています。面接時には、顔を上げてハキハキと対応するよう心がけましょう。
④受け答えの仕方
看護師は、人柄重視で採用されるケースが多いです。自身の意見を的確に伝えられるかどうか、端的に意見を述べられるかどうかも大事なポイントです。
面接時には、相手がどんなにくだけた態度で接してきたとしても、礼儀正しい態度と言葉で受け答えしましょう。
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7.看護師の面接に向けて事前に準備すべきこと
面接は、事前の準備をしっかり行うことが大切です。事前の準備には、入念な下調べやマナーの確認がありますが、これらを十分にしておくことで面接への不安が軽減できます。
応募先の病院やクリニックに関する情報収集
面接を受ける病院やクリニック、介護施設について事前に調べます。選考を受ける事業所の理念や特徴を知っておくことは非常に大事なポイントでもあり、マナーでもあります。
そうすることで、志望動機を明確に伝えたり、どのように貢献できるのかアピールできたりと、より具体的な受け答えをすることで好印象につながります。
持ち物リストを作成しておく
面接前には以下のものを準備しておきましょう。
- 応募書類(履歴書、看護師免許のコピー等)
- 筆記用具
- メモ帳・手帳
- 印鑑
家から病院までのアクセスを確認しておく
面接を受ける事業所へのアクセスはしっかりと前日までに確認しておきましょう。公共交通機関を使う場合は、遅延などのアクシデントにも対応できるよう複数のルートを把握しておくと安心です。
また、面接時間までに余裕を持ち、15分前には到着するつもりで計画をたてましょう。あまりにも早く到着するのは、かえって迷惑にもなります。10分前になったら担当者へ話しかけると良いでしょう。
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8.面接時のどんな服装・身だしなみがベスト?
面接の際は、服装や身だしなみを整えることも重要です。どの業界でも同じことが言えますが、特に看護師は常に清潔感のある状態で仕事をするため、身だしなみが整っていることは必要不可欠と言えるでしょう。
服装
落ち着いた色のスーツが無難です。シャツは白いブラウスが基本で、派手な色や柄は避けます。スカート丈は短すぎず、膝丈程度が良いでしょう。
中途採用の方は、リクルートスーツを着る訳にもいかず困ってしまうかもしれません。黒やベージュ、紺、グレーといった落ち着いた色合いのスーツを選びましょう。シワや汚れがないか確認し、クリーニングに出しておくとより安心です。
メイク
ナチュラルメイクを心がけましょう。派手なメイク、ノーメイクはどちらも相応しくありません。
社会人の最低限のマナーとして、健康的に見える程度のメイクは必要です。ただし、濃いチークや派手な口紅、手の込んだアイメイクは控えましょう。
髪型
自然な髪色にし、髪が長い場合はすっきりとまとめておきます。ボサボサな髪形や、前髪が目にかかっているなどは、不潔な印象を与えやすいため良くありません。また、派手な髪色や奇抜な髪型も避けましょう。
アクセサリー
アクセサリーやネイルアートは厳禁です。マニキュアはきれいにオフする、爪は短く切っておくと清潔感のある印象につながります。うっかり忘れてしまうことのないように、前日に爪がのびていないか確認しておきましょう。
バッグ・靴
カバンは黒や紺など暗めの色味のものが無難です。A4サイズの書類が入り、自立タイプのものであれば、もらった書類をスムーズにしまうことができます。
靴はサンダル、ブーツ、ミュールなどフォーマルな服装に合わないものや、移動し辛いピンヒールは避けましょう。ヒールが低めのパンプスなどが好まれます。
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9.看護師の転職面接に関するよくある質問
看護師が面接時に気を付けるマナーはありますか?
入室前はゆっくり3回ノックし、「どうぞ」という声がしてからドアを開けます。
②「失礼します」と言って入室する「失礼します」と言って入室し、面接官にお尻を向けず、かつ後ろ手にならないようにドアを閉めます。
③荷物は横に置いておく荷物は椅子の脇に立てておき、両手は膝の上へ置きます。
④退室時は御礼とお辞儀を忘れずに面接が終わったら丁寧に御礼を伝え、ドアの前で「失礼いたします」とお辞儀をしてから退室する。
看護師の転職面接で落ちるフラグは?
面接で落とされてしまう主な要因として代表的なものをご紹介します。
- マナーや態度、身だしなみが悪い
- 質疑応答のやり取りががスムーズでない
- 志望動機や自己PRが曖昧で一貫性に欠ける
- 待遇面に関する求める条件や要望が多い
- 当たり障りのない志望動機で、応募先について調べていないことが明らか
看護師の転職面接当日の流れは?
施設に到着したら、まずは受付へ行きましょう。事前に場所の指定がある場合はそれに従います。コートは施設の入り口前で脱ぎ、手に持って入るのがマナーです。
「本日XX時に○○事務長と面接のお約束を頂戴しております、□□と申します。」と、名前と担当者名、面接に来た旨を伝えます。
基本的には約束時間の5分~10分前に訪問するのが良いでしょう。病院やクリニックの場合は、診察を終えたあとに面接をすることも多いので、早く着きすぎても迷惑になりかねません。
また、遅刻する場合は早めに電話で連絡を入れるようにしましょう。 担当者が来たら、必ず「○○と申します。本日はよろしくお願いいたします。」と挨拶をしましょう。名刺を渡される事がありますが、こちらからの名刺の提出は不要です。
②面接部屋への入室から退室まで
面接の部屋に案内されるので、担当者がドアを開けて「どうぞ」と言われてから、「失礼します」と言って入室します。医療機関での面接の際は診察室などに通される場合もあります。
椅子に座る際も「お座りください」と言われてから「失礼します」と言って座ります。
資格証明書や履歴書などの提出を求められた場合は、封筒の上に書類の入ったクリアファイルを重ね、「封筒と一緒に」差し出します。その際は相手から見て読みやすい向きにした上で、「よろしくお願いいたします」と一言添えて渡しましょう。
③施設見学をし、施設を出る
面接後に施設見学を行う場合もあります。
その際の態度も十分に選考材料となります。見学時には積極的に質問するようにしましょう。質問をすることで意欲的な態度を同時にアピールできます。
見学が終わると選考は終了になります。「本日はありがとうございました」と御礼をお伝えして退室します。 出口で改めて御礼の挨拶をします。コートやマフラーは必ず施設を出てから着るようにしましょう。
看護師の面接は茶髪でも大丈夫ですか?
茶髪は病院によってはNGとなるケースもあります。基本的には黒髪に戻しておくのが無難です。
髪色の指定がない病院もありますが、やはり明るすぎる色は避けた方がよいでしょう。暗めの茶髪~黒髪であれば、髪色を理由に悪い印象をもたれることはほとんどないと言えます。
髪色だけでなく、清潔感のある髪型で望めるよう意識しましょう。髪が長い場合は1つに結び、前髪は目にかからないようなスタイルが無難です。
看護師面接で受かる人、落ちる人の特徴を教えてください
- 見た目や話し方など社会人としての印象がよい
- 自己主張が強すぎない
- 質問に自分の言葉で回答している こんな人が落ちやすい
- マナーが悪い
- コミュニケーションが円滑に取れない
- 当たり障りのない回答しかしない
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10.まとめ|看護師の転職面接は準備が大事!
看護師の転職面接は、準備が大事です。どんなに看護師としての経験があったとしても、行き当たりばったりの回答は面接官に見抜かれます。
「面接は苦手」という方も多いかもしれませんが、事前に対策をして注意点を抑えておくことで不安は和らぎます。質問に対する答えや押さえるべきマナーを身に付けて、理想の職場の内定をつかみとりましょう。
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事業所からスカウトがくる!
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よくある質問
・当院でやりたいことはなんですか?
・看護師とはどうあるべきだと思いますか?
・インシデント経験はありますか?
・看護業務をするなかでの印象的なエピソードはありますか?
・転職理由について教えてください
・看護師を目指した理由は何ですか?
このほかにも一般企業でも聞かれるような、志望動機、自己PR、退職理由についても質問を受けるので、回答を準備しておきましょう。
・態度・表情
・目線
・コミュニケーションスキル
・受け答えの仕方