看護助手とは?仕事内容からキャリアアップ例、おすすめの転職サイトまで徹底紹介!
- 更新日
病院やクリニックといった医療業界で働く方法に「看護助手」という職種があります。勤務地によっては「看護補助者」「ヘルパー」と呼ばれることもありますが、若干の違いはありつつも基本的には同職種であり、患者様だけでなく事業所側にとっても重要なお仕事です。今回はそんな看護助手の仕事内容やキャリアアップ例、転職時のおすすめサイトを紹介します!
- スカウト経由で内定率2.3倍!
- 希望に合った求人”だけ”を厳選してお届け!
- 「就業応援制度」で最大50,000円進呈
目次
1.看護助手って何?
そもそも看護助手とはいったいどのような仕事かお分かりになりますでしょうか。勤務場所は“病院”や“クリニック”といった医療機関となります。事業所によって名称が変わることも多く、「看護補助者」「看護アシスタント」「ナースアシスタント」「ケアメイト」「ケアパーソン」など複数の呼び名が存在します。ただ、実際はどれも同じで、“看護”の“助手”という文字の並びから「看護師のサポートをするんだな」というイメージが出来るかと思います。 考え方としては、そういった形で概ね間違いはありません。
基本的に看護助手は、看護師を始めとしたその他のスタッフと協力をしてお仕事をしていきます。
しかし、一言で看護助手といっても、働く事業所などによって業務内容が異なってくることもあるので注意が必要です。看護助手だと思って入職してみたら仕事の内容が思っていたのとは違う!と、ならないように看護助手と呼ばれる仕事を頭の中で軽く整理をしておくことをおすすめします。
それでは次の項で看護助手の具体的な仕事内容について確認をしていきましょう。
2.看護助手の具体的な仕事内容は?
前の項でも触れましたが、看護助手と呼ばれる仕事は事業所によって業務内容が異なる傾向があります。従って、今回は看護助手が働く事業所毎に確認をしていきましょう。 事業所の種類がいまいち把握できていない方は、まず別記事を見ていただき、簡単なイメージを作っていただくこともおすすめします。なお、下記記事に記載のあるその他の事業所での仕事内容は割愛させていただきます。
一般病院・ケアミックス病院
一般病院とケアミックス病院で働く看護助手は2通りの働き方が考えられます。
1)患者様に触れない、よりサポート職が強い業務
2)患者様の生活をサポートする、より介護の色が強い業務
・患者様に触れない、よりサポート職が強い業務
具体的には「病室の衛生管理・環境整備」や「入院生活やケア内容についての記録・報告」、「院内にある備品や器具の確認」「手術室における器具の準備や清掃」などが挙げられます。
上記は主に急性期病院と言われる事業所に多い仕事内容となります。
・患者様の生活をサポートする、より介護の色が強い業務
具体的には「食事や入浴、排せつなどの介助」や「移動や歩行の補助」などが挙げられます。いわゆる介護業務といった形になりますね。ただし、病院の種類にもよりますが、一般病院の患者様は自分の身の回りは自分で出来る方が多いため、介護と言われるような業務は少ないのが特徴です。
また、業務内容を区別するために「看護助手」と「ヘルパー」、「看護補助」と「介護スタッフ」といったように名称を分けている一般病院も多くあります。
療養型病院・精神科病院
療養型病院または精神科病院において、看護助手と呼ばれる仕事であれば基本的には“患者様の生活をサポートする、より介護の色が強い業務”となります。
具体的には「食事や入浴、排せつなどの介助」などですね。
一般病院と比べると生活のサポートを必要とされる患者様が多く、楽な仕事とは言えません。しかし、一般病院と比べると、患者様との付き合いが長くなる傾向があるため、人間関係の構築などの部分にやりがいを感じる方も多いようです。
クリニック
今までは病院で働く看護助手の仕事内容をご紹介しました。次はクリニックです。
無床クリニックでの看護助手は“よりサポート職が強い”業務がメインとなります。具体的には診療で使用する器具の準備や使用後の洗浄、簡単な検査の補助等です。また、クリニックは少数精鋭であるため、看護助手と医療事務を兼務する場合も少なくはありません。
一方、有床クリニックや透析クリニックでは前述の“より介護の色が強い業務”をお任せすることが多いです。
3.看護助手の給料は?
看護助手の平均月収は21.6万円、ボーナスの平均支給額は43.5万円でした。ここから概算すると平均年収は303万円となります。
男女別にみると男性の平均年収は女性より少し高い事が分かります。これは生涯の職種として資格取得を目指す方、給料が比較的高い傾向にある精神科病院で勤務をする方の割合が女性より高い事が影響していると考えられます。
|
女性看護助手の平均年収 |
男性看護助手の平均年収 |
看護助手の平均年収 |
2019年 |
約298万円 |
約328万円 |
約303万円 |
2018年 |
約301万円 |
約314万円 |
約303万円 |
2017年 |
約289万円 |
約310万円 |
約292万円 |
2016年 |
約291万円 |
約317万円 |
約295万円 |
2015年 |
約288万円 |
約312万円 |
約291万円 |
4.看護助手は資格がないとダメ?
「無資格ですが応募可能でしょうか」
という質問がよくありますが、答えは、「基本的に不要」です。医師や看護師とは違い、看護助手は資格を持っていなくても務めることが出来ます。基本的に、と書いたのは事業所によっては「介護初任者研修受講者」であることが選考を受ける要件となる場合があるからです。多いのは療養型の病院ですね。それ以外の事業所で介護初任者研修受講者が応募要件となるケースは比較的珍しいです。
また、講座を受講することで取得できる看護助手資格のようなものもありますが、それを応募要件としている事業所様はほとんど見受けられないので、こちらも基本的には不要と考えていただいて問題ないかと思います。
しかし、初任者研修を受講することは悪いことではありません。むしろプラス要素が高いので看護助手(この場合の看護助手は患者様の生活をサポートする、より介護の色が強い業務を指します)としてのスキルを高めて、将来的には介護施設で活躍していきたいと少しでも思うのであれば早めに初任者研修を受講することをおすすめします。
スカウトサービス登録はこちら5.看護助手のキャリアアップは?
繰り返しになりますが、看護助手の仕事を行う上で資格などは必要ありません。しかし、将来的なキャリアップをしたい方も多くいらっしゃると思います。 看護助手からのキャリアアップは基本的に2通りあり、1つ目は前項でも触れた「介護職員としてのキャリア形成」、2つ目は「看護職員としてのキャリア形成」となります。
介護職員としてのキャリアアップ
簡潔に記載するのであれば、初任者研修受講⇒実務者研修受講⇒介護福祉士取得⇒ケアマネジャー取得という流れです。
働きながら資格を取得するのは大変そうだと思われる方もいらっしゃると思います。実際に、介護福祉士を取得するのには実務経験などが必要になりますし、ある程度の心意気が必要となります。
ただ、事業所の中にはそういった資格の取得を支援していただけるところも存在しますので、介護職員としてのキャリアアップを考えていて、まだ初任者研修の受講をされていない方は支援を行ってくれる事業所で働くのもおすすめさせていただきます。 支援内容は奨学金による費用負担や、研修などがある際のシフト配慮などです。
看護職員としてのキャリアアップ
看護助手として働くということは、看護師と同じ環境に身を置くこととほぼ同じ意味です。それによって将来的に看護師になりたいという気持ちを駆り立てられる方も多くいらっしゃるそうです。また、看護師になりたいから入り口は看護助手として経験を積むという方も大勢いらっしゃいます。
看護師になって収入をアップさせたい・看護師のような専門職を仕事にしたいなど動機はいろいろあると思いますが、看護という仕事も看護助手と同じように素晴らしいお仕事ですので、興味がある方にはおすすめさせていただきます。 看護師として働くためには資格が必要となりますので、取得までの流れなどは別の記事をぜひご覧になってください。
6.看護助手のニーズは高まっている?
看護助手のニーズは年々高まっており、将来性のある職種と言えます。日本看護協会「2023年病院看護実態調査」によれば、看護助手の確保や定着のための取組みを既に開始している病院は全体の85.8%に上ります。
具体的な取組みの内容には、以下が挙げられています。
- 看護助手対象の研修を実施(外部研修の活用を含む)
- 看護助手の求人活動強化
- 看護助手を正規職員として雇用
- 看護助手の人事評価(評価に応じた昇給または手当の支給)
看護助手対象の研修によって、全くの未経験からでも看護助手になることが可能になります。実際コメディカルドットコムでは、医療業界外から看護助手に転職される方も多いです。また他業界から人を集める為にも、看護助手の処遇改善(給与アップ)に取り組む病院が増えています。
7.看護助手の転職市場はどうなっている?
現在、看護助手のニーズは大変高まっていて、超売り手市場と言っても過言ではありません。であれば、転職時はどんな転職サイトを使っても大丈夫なんじゃ?と、思った方は気をつけてください。
医療業界、特に病院は慢性的な経営難を抱えているため、出来るだけ採用コストを抑えたいと考えている事業所が多いです。そんな中、人材紹介サービスなどの採用コストが高くなってしまう転職方法を選んでしまうと、直接応募であれば合格するはずだったのに、不合格になってしまうというケースが発生しやすくなってしまいます。実はこれ、冗談ではないんです。
看護助手の転職方法について人事担当者へアンケートを行いました
実際に人事担当者様の声を集めてみました。今回は全国47都道府県から無作為で抽出した30名にご協力いただきました。
質問内容:
人材紹介会社を通じて応募のあった看護助手に対して直接応募なら合格にするのに・・と思ったことがありますか?
- はい:26件(87%)
- いいえ:4件(13%)
いかがでしょうか。約90%の人事担当者は直接応募なら・・と思った経験があると回答されました。やはり、看護助手として働きたいのであれば直接応募型の求人サイトを使った方が良さそうですね。
スカウトサービス登録はこちら8.看護助手が転職する際のおすすめサイトを教えます!
繰り返しになりますが、看護助手のニーズはとても高いです、しかし、高額な採用費はかけられないのが現実・・・ではどうやって転職をすればいいのか答えを教えます。看護助手として転職したいあなたには直接応募型の求人サイト「コメディカルドットコム」がおすすめです。 こちらは医療系の求人サイトではトップクラスの求人数を誇っており、看護助手の求人も常勤とパートと合わせて2,000件近くの掲載数となります。 また、人材紹介のように高い採用費が発生するわけではないため、人事担当者が合否ラインに高いハードルを設定してくることもありません。 もちろん地域によっては求人が少なくなってしまうケースもありますが、看護助手の求人に関する純粋な掲載数と合格率では国内最大といっても良いでしょう。
スカウトサービス登録はこちら9.まとめ
看護助手はとても価値のあるお仕事となっています。私個人としても看護助手という働き方に興味を持った“ホスピタリティ溢れる方”は是非チャレンジをしていただきたいと考えています。
ただし、求人を見る際は注意が必要になるので、その部分は気をつけてください。
しっかりと仕事内容を確認しなくては、入社した後に「思っていたのと違う・・・」となってしまう可能性があるのでご注意を。特に看護助手という仕事を初めて行う方は、自分がその仕事を本当にやり切れるのかも考えるようにしましょう。
今では、看護助手も大切にしてくれる病院がほとんどです。なので、興味はあるけど不安もあるという・・方はまず職場見学や職場体験をお願いしてみるのもおすすめです。 その結果、あなたが看護助手として本当に働きたいと思える職場に出会えればどれほど素敵なことでしょうか。 看護助手という働き方に不安を持たれている方も、まずはいろいろと知るために勇気を出してお問い合わせをしてみてください。
スカウトサービス登録はこちら事業所からスカウトがくる!
- スカウト経由で内定率2.3倍!
- 希望に合った求人”だけ”を厳選してお届け!
- 「就業応援制度」で最大50,000円進呈